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 このウェブサイトは2012年12月に、当時中央葡萄酒株式会社の社員としてワイン用ブドウ栽培を仕事としていた僕が、個人的な情報を発信するために公開したものです。その際、まえがき的文章として冒頭に掲げた「このサイトについて」をこの後に再録しておきます。
 昨年(2020年)5月、僕は中央葡萄酒を退職し、9月に明野ヴィンヤード合同会社を設立しました。 旧グレイス栽培クラブの仲間の応援を得て、 今年4月の苗植えを出発点に、新たな農場─ワイナリー建設への挑戦を開始しました。
 いっぽう、2014年から関わり出した「10・8山﨑博昭プロジェクト」の活動は、50周年記念誌『かつて10・8羽田闘争があった』の出版から、代島治彦監督の映画『きみが死んだあとで』の制作・発表への進み、新たな展開を見せようとしています。
 そのため、一度は自分にとって「歴史的使命を果たした」との思いから「最後の更新」を宣言したこのサイトも、今しばらく更新を続けていくことにしました。
 なお、リアルタイムでfacebook<https://www.facebook.com/hidekazu.akamatsu.1/>での発信もしているので、興味のある方はそちらもご覧ください。(2021年3月25日)
 このたび純粋技術的な問題で、サイトをplalaサーバーからWIXの無料ホームページへ引っ越しました。2011年から使用していたiMac故障により、サイト作成アプリとして使っていたiWebが使えなくなったのです。しばらくは併用しますが、新しい記事をアップした時点で、旧サイトは閉鎖することになります。(2021年10月10日)
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このサイトについて
 
このサイトの原型は、2010年9月にパスワードを入力しなければ閲覧できない半公開で開設したのですが、その冒頭で目的について、次のように書きました。
 
 このウェブサイトはさしあたり、友人・知人などにのみその存在を告げるかたちでスタートします。
 出発時に収録する文書は、これまでいくつかの機会に、限られた人たちを相手に公表して来たものです。
 
 今回このサイトをつくり半公開する理由は、一つは、友人・知人に僕の全体像を知ってもらうためです。
 つまり、山梨に住み、ワイン用ブドウ栽培に取り組んでから得た友人・知人には、それ以前の僕の生き方・経歴について理解してもらいたい、逆に昔(から)の友人や知人には、現在の僕の仕事や生き方、考えについて理解してもらいたい、ということです。
 もう一つの理由は、僕がこれから自分自身の人生の記録と意味をまとめていくきっかけ&場にしたいということです。
 ここ数年、僕らの世代に人生の総括を迫ったり、自分で総括する出版物が相次いでいます。僕が目にした主要なものだけでも以下のとおり。
 
 島泰三『安田講堂』 2005年 中公新書
 府川充男 『ザ・1968』 2006年 白順社
 小熊英二『1968」上・下 2009年  新曜社
 産經新聞取材班『総括せよ! さらば革命的世代』 2009年 産經新聞出版 
 鹿島茂『吉本隆明1968』 2009年 平凡社新書
 臼井敏男『反逆の時を生きて』 2010年 朝日新聞出版
 三橋俊明『路上の全共闘1968』 2010年 河出ブックス
 刈谷某『狂おしく 悩ましく 『前進』編集局員の事件簿』 2010年 自費出版
 加納明弘×加納建太『お前の1960年代を死ぬ前にしゃべっとけ!』 2010年 ポット出版
 
 僕自身、以前からいつかは自分の経験を文章化しなければ・・という気持ちは強いのだけれど、どう表現すべきなのか、まだ考えをまとめきれていません。しかし、いつまでも先送りできないので、このサイトの公開を作業を進めるバネにしたいと考えています。
 

 そして、以下、現在も収録してある「僕の経歴の概括と記録&総括すべきこと」及び「少年時代のこと」を書き下ろして掲載しました。
 そのあと、同年の年末にかけて運動=組織時代のことを書き始めたのですが、最終的に仕上げることを断念しました。
 それは直接的には、資料的価値があり(僕自身が体験した事実の記録)、当時のことを知らない人・運動や思想に特別の関心のない人にも理解されるような叙述で(解説)、同時に同時代を生きた人・当時の運動や思想の総括を求める人の批評にも耐えうるような内容(総括)を兼ねた文章を書き上げるのが困難だったからです。
 さらに、僕自身の活動内容や考え方について、問われれば可能な限り全て答える覚悟はあるものの、自分から世に宣伝するべきものではないという思いを拭いきれなかったということもあります。
 その結果、サイトの公開をやめ、自己史をまとめるという企画も放棄して、これまでの2年間を過ごしました。
 
 そうしたなかで、今年2012年に入って僕にとって二つの大きな節目があり、それぞれの時に、まとめ的な話をしたり、文章を書く機会がありました。
 一つは、3月にあった「グレイス栽培クラブ5周年祭」のシンポジウムにおいて、「ライフワークとしての栽培クラブ」と題して、自分の半生を説明するとともに今の生き方・考え方を話したことです。
 もう一つは、10月に開催された三澤農場開園10周年記念イベントのからみで、会社の『グレイスワイン通信』紙に「開園10周年を迎えて」という短文を寄稿するとともに、栽培クラブのmixiコミュニティにある「明野だより」という身辺雑記的トピックに「三澤農場開園10周年の思い出」というやや長い文章を連載したことです。
 それをきっかけに、今後加入してくるであろう人たちをも含めて、栽培クラブのメンバーには、こうした文章類をいつでも読めるようにしておこうと思い、サイトの開設を再び考えたのです。
 
 さらに、それを友人・知人にも見ることができるように、公開しようと考えました。
 公開に踏み切ったのは、直接には、前回サイトを作成したときに使ったMacのMobileMeというサービスがなくなり、今回使ったNTTのplalaサーバーにはパスワード制がないという事情があります。そのうえで、先に書いたように、自己史をまとめる気持ちはもう捨てていますし、このサイトについても宣伝するつもりは一切ありませんが、僕と何らかの縁がある方が見られるのはまったく構わないという気持ちになっています。
 
 内容の面では、今回、レジュメから文章化した「ライフワークとしての栽培クラブ」と前回執筆した「僕の経歴概括と記録&総括すべきこと」の二つをまとめ的な文章として、冒頭に置きました。
 あとは、執筆時期ではなく、テーマ・題材の時系列にそって、並べてあります。
 
  2012年12月19日
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