1994年4月18日『牧野義隆遺稿抄』の「編集後記」(1994.4)昨年五月、牧野の急逝を一刻も早く伝えようと努力してくれた友人数人からの伝言が手元 に届いたとき、既に葬儀の日は何日か過ぎていた。だから、牧野のあまりにも突然の死をともに悲しみ、彼の生と死について友人たちと語り合う機会をもつこと はできなかった。...
1994年4月18日同上 「はじめに」この小冊子は、一九九三年五月一三日に急逝した、われらが畏友牧野義隆が生前に発表した文章のうち現在入手しえたものと、彼 の死後自宅に残されたノートに記されていた文章のごく一部を編者の責任において選択し収録したものである。配列はおおむね年代順に五つの章にわけておこな...
1994年4月19日同上 『牧野義隆 略歴」一九四六年(以下、西暦年号の一九〇〇年代は省略する) 一〇月一一日、守口市大枝東町の自宅にて、姉ひと り、弟ふたりの四人きょうだいの長男として生まれ る。 牧野家は、祖父が昭和四年頃に自宅で開業した理髪 店を営んでいた。学問好き、読書好きの父の影響もあっ...